立夏の頃、さわやかな青空が清々しい季節になりました。1年のうちで一番過ごしやすい時期でしょうか。いかがお過ごしでしょうか。
本日5月5日は男の子の健康と幸福を祈る「端午の節句」とされ、昭和23年に「こどもの日」として祝日になりました。端午の節句の行事食といえば、東日本では柏餅なんだそうです。なんとんく「ちーまーきー食べ食ーべー兄さんがー」のイメージが強いんですが違うんですって。そのちまきなんですが、天気予報でおなじみの㈱ウェザーニュースさんのアンケート「ちまきと言えば」によると、西日本では「細長いカタチで白くて甘いお菓子」が主流で、東日本では「竹の皮で包んだおこわ入りの中華風ちまき」、九州南部では灰汁巻き(あくまき)という木や竹を燃やした灰からとった灰汁にもち米を漬け込んで竹の皮で包んで煮込んだもの、が主流だそうです。
ここまで読んで「???」と思いませんでしたか。私たちのちまきと言えば、三角のもち米を笹で包んでイグサで縛ってゆでたもの、ですよね。それを砂糖を混ぜたきな粉をたっぷりかけて頂く、ですよね。この三角でシンプルなちまきはなんと、新潟県だけなんだそうです。世の中にはいろんなちまきがあることは認識していましたが、三角ちまきが新潟だけだったとは思いもよりませんでした。この年にしてひとつ学ばせていただきました。
ちまきはもともと、茅(ちがや)の葉で巻いた食べ物を「茅巻(ちまき)」と呼んでいたそうです。茅は「夏越の祓(6月30日に行われる残り半年の無病息災を祈る神事)」の茅の輪に使われるように、邪気や疫病を祓う神聖な葉とされていました。なのでちまきは、邪気を祓う食べ物ということなんですね。三角ちまきは笹で巻いてありますが、これは笹の葉には抗菌作用や防腐作用があり、食べ物を長持ちさせるための術なんだそうです。
ちなみに「ちまき」を漢字で書くと「粽」。この漢字も知りませんでした。日々勉強ですね。
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