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瑠璃色

  • つよし みやもと
  • 2023年5月14日
  • 読了時間: 2分

 暖かい日と寒い日が入り混じりますが新緑が美しく爽やかな季節になりました。二十四節気では6日から立夏、21日から小満です。小満とはあらゆる生命が満ちていく時期のことで、草木も動物も虫も日の光を浴び、すくすく成長する季節です。

 そんな小満の頃に、最近やたらと話題になっている「昆虫食」について触れたいと思います。

 

 虫を食べることは、たんぱく源を確保できない地域では太古からある文化です。日本でもイナゴやハチの子を食べる地域・習慣がありますよね。でも最近は意味合いがちょっと違って、鶏や豚や牛を育てるための環境負荷が大きいので、高たんぱくで飼育しやすい昆虫を食べましょう、といったものです。さて、皆さんどう思われますか? どんな意見があるか調べてみると、「世界の人口が増え続けて食料危機だから仕方ない。(日本の人口は減っていますけどね。)」「環境にやさしい昆虫飼育を薦めるべきだ。」「たんぱく質は動物や昆虫からでなくても、野菜や豆からでも摂れるのでは?」 「だいたい食糧危機なんていう前に、フードロスを減らしたらどうなんだい!」 などいろいろ出てきます。昨年の11月には徳島県の高校で、食用コオロギの粉末を使った給食を提供したということで話題になり、その後保護者からクレームが相次ぎ批判されていました。


 まあ、食べたい人は食べればいいと思います。でも、たんぱく源の確保は必要だから虫、っていうのは違和感ありますし、私は食べたいと思いません。百歩譲って鶏肉や豚肉がダメだっていうのなら、野菜や豆類からたんぱく質を摂ればいいと思います。食用コオロギの飼育の実証実験をはじめた超大手企業もあるそうですが、その財源を米や大豆をつくる農業への支援に使おうという発想はないのでしょうか。人口が減っている日本で、農業や畜産業を続けにくい状況を放っておいて、「やがて食料危機が訪れるからコオロギ食べましょう。」これで良いのでしょうかね。食糧危機を心配するなら先にやることもあるでしょうにね。例えば食べ過ぎで生活習慣病を患う人がたくさんいるくらいですから、小食を心掛けるとか、フードロスをなくす努力をするとか。いま世界で8億人以上が飢餓状態にある一方で、なんと20億人分の食料が廃棄されているそうです。昆虫食を推し進める前に解決するべきことがあるはずなんですが、どう思いますか?

 
 
 

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