
きのう11月8日は442年ぶりという皆既月食・天王星食の夜でした。442年前は西暦で1580年。当時の日本は戦国時代で、織田信長が天下統一を目指していたころ。2年後の1582年に本能寺の変、1600年は関ヶ原の戦いですので時代の大きな変革期ですね。時代背景は違いますがいま、歴史的な変革期であることは間違いないと思います。月食や惑星食と時代の移り変わりは関係あるのでしょうか。
さてさて、11月になりだいぶ冷え込んできました。そろそろこたつが恋しくなります。もう出しましたか? 昔から亥の月(現在の11月)の最初の亥の日は「こたつ開き」の日なのだそうです。今年は11月6日だったそうですよ。陰陽五行説で亥は「水」の運気を持つことから、火を制する力があるとされ、火災を免れて安全に過ごすというゲン担ぎとして亥の月亥の日を「こたつ開き」としたそうです。江戸時代のこたつは囲炉裏に台を設置したものだったそうなので、火災のリスクはだいぶあったのでしょうね。私が子供のころは練炭や豆炭こたつもありましたし、ストーブは反射式の石油ストーブで、上にやかん乗っけてお湯を沸かしたりいもを焼いたり、物干し竿かけて洗濯物を干したりと、今思えば火災リスクや酸欠リスクがかなり高かったんだと思います。当時はそんなこと考えてもいませんでしたけどね。現在はほぼ電気こたつですし、石油ファンヒーターやエアコンが主流のようなので、安全性は格段に向上しています。でも豆炭や反射式のほうが芯からあったまったような気がします。
暖房だけでなく、IHのコンロやヒートポンプの給湯器など、電化したものは数多くあります。クルマも電動化に向かっていますしね。それからスマホ、パソコン、電子レンジ、冷蔵庫、照明・・・ 挙げればきりがないほど電気に依存して生活しています。便利で安全になる一方、電気が止まればすべて止まるというリスクも併せ持っています。いま情勢が不安定だったり、突然大きな災害が起こったりしますので、いつ大規模停電が起こっても不思議ではないような状況下、普通に火くらい起こせなければダメなのかもしれませんね。最近はキャンプが流行っているので、キャンプ用品が手に入りやすくなっています。キャンプに行かなくても揃えておいたほうが良いかも。まあ用品が揃えばキャンプやってみようかな、なんて考えますかね。まったく電気がない場所で、火でも起こして物思いにふける時間も必要かも。
442年前は当然ですが電気は供給されていません。織田信長は、そして人々はかがり火の中、昨晩と同じ月を見ていたことでしょう。そして何を感じていたのでしょうか。電気で動いている物体から出てくる情報に身も心もすっかり染められている私たち現代人より、よっぽど豊かな心を持っていたんでしょうね、きっと。
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